「JUMPing CAR」レビュー
約2ヶ月ぶりの更新が辛辣なニューアルバムのレビューであることは許して欲しい。
現在やまちね(という名の沼)について執筆中なのだが、一向に書き終わる気配を感じない中、ブログ更新楽しみにしてます♡♡というコメントをいくつかTwitterでいただき、心苦しくなった結果このレビューを落としておく。
最初に申し上げたいのだが、私はこのアルバムに対して好印象を抱いていない。その理由は後に述べるが、こんな意見もあるんだな程度に軽く読んで欲しい。
『JUMPing CAR』は、Hey! Say! JUMPの4枚目のオリジナルアルバム。2015年6月24日に発売された。
前作の『smart』から1年振りのアルバムリリースとなる。「楽しい時も悲しい時も『JUMPing CAR』に乗って僕らと一緒に前に進んで行こうよ!」という思いが込められている。
山田「今回はHey!Say!JUMPの入門編というか、僕らはこういうグループ、って主張したアルバムになったかな」(テレビガイド 6/26)
山田「今回のアルバムはある意味、"JUMP入門編"。メンバーそれぞれ仕事をさせてもらってる中で、最近JUMPを知って、今回初めてアルバムを聴く人もいると思うから、「これがJUMPか」と分かってもらいつつ、昔から聴いてくれる人には成長を感じてもらえたらと。」
薮「今まではマニアックな曲も多かったけど、今回はとにかく幅広くってことで。」
圭人「振り幅の広さを見せようって話はしたね。今でやったことのない楽曲も含め、かわいらすう曲やノリがいい曲とかいろんな曲を入れていこうって。」(テレビライフ 6/20)
《通常盤》
- Fantasist(Instrumental)
- JUMPing CAR
- Walk
- SHen SHera SHen
- ウィークエンダー
- キラキラ光れ
- 愛よ、僕を導いてゆけ
- Fever
- Boys Don't Stop
- Dangerous
- Chau#
- ヨワムシ★シューター
- 明日へのYELL
- Farewell
- Very Very Happy
- Viva! 9's SOUL
- Puppy Boo
《初回限定盤1》
16. 殺せんせーションズ/Hey! Say! JUMP ver.
17 .DISCO JOCKEY!!
DVD
キラキラ光れ (Video Clip & Making) と特典映像(メンバーによる「JUMPing CAR」座談会)
《初回限定盤2》
16. UNION / 有岡大貴・八乙女光・薮宏太
17. ペットショップラブモーション / 知念侑李・中島裕翔・髙木雄也・伊野尾慧
18. 3月14日~時計 / 山田涼介・岡本圭人
DVD
UNION (Video Clip & Making) とメンバー全員のレコーディング映像
デビュー8年目を迎えたHey!Say!JUMPが、4thアルバム「JUMPing CAR」(6月24日発売・ジェイ・ストーム)で、デビュー以来最高となる初週売上17.7万枚を記録して、7月6日付オリコン週間アルバムランキング(集計期間:6月22日~6月28日)で、初登場首位を獲得した。
アルバムの首位は「JUMP NO.1」(2010年7月発売)、「JUMP WORLD」(2012年6月発売)、「smart」(2014年発売)に続いて4作連続となる。
ソロを含めた男性アーティストによる、オリジナルアルバムでの1stから4作連続首位は、NEWSが2010年9月27日付で首位を獲得した「LIVE」(2010年9月発売)で記録を達成して以来、4年9ヵ月ぶり。*1
- Fantasist(Instrumental) 作曲・編曲:高橋哲也
工場みたいな車のエンジンをかける音だとか目覚まし時計の音だとか色々な音が交差して、結構シリアスなダークなインスト。
2. JUMPing CAR 作詞:KOMU、作曲・編曲:原一博
表題曲のはずが未だにTVで披露したことがない幻の曲。
ピコピコ、ブンブンといった面白い音が聞こえてきたり、とにかくJUMPがわちゃわちゃ盛り上がること間違いない一曲。歌詞に「jump!jump!」と出てくるので多分コンサートでは、皆で一体となって言うのでは…?
3. Walk 作詞:miyakei、作曲:youwhich、DAICHI、編曲:youwhich
WalkっていうよりRunが近い。(笑)アップテンポな前向きになれる曲。
4. SHen SHera SHen 作詞:Koudaiii、作曲:Kevin Charge、Koudaiii、編曲:Kevin Charge
まずタイトルが読めね!みたいな。これで「シェンシェラシェン」て読むんだぜ。初めて聴いたときの感想は、「めっちゃNEWSの曲みたい!」だった。「チャンカパーナ」を思い浮かべたのはきっと私だけではないはずだ。<シェンシェラシェンゲ パンダリロン>という訳の分からない呪文みたいなフレーズが頭にこびりつく。
5. キラキラ光れ 作詞:森月キャス、作曲:大西克巳、編曲:日比野裕史
新しいバーモントカレーCM曲であり、アルバムの宣伝でテレビで披露したのがなぜかこの曲だった為、耳にした方も多いはずだ。とにかくキラキラしてかわいいJUMPを見て魔法にかかった人も少なくないと思っている。謎のキラキラダンスだとか仲良しダンス(命名のダサさに涙が出そうだ)がとにかくかわいい。かわいいでしかない。それ以上でも以下でもない。
6. 愛よ、僕を導いてゆけ 作詞・作曲:オカダユータ、編曲:石塚知生
シェンシェラがNEWSならこれはキンキ。ラテン調で今までになかった感じのラブソング。<100万回君に「アイシテル」を届けにゆこう>という安直な歌詞のダサさがJUMPっぽくて安心した。
7. Fever 作詞・作曲:R.P.P.、編曲:SSkHz
いきなりの<錦飾れ よいよいよい><花を降らせ よいよいよい>のダサさに笑う。
8. Boys Don't Stop 作詞:Taka Ruscar、作曲・編曲:Tommy Clint、コーラスアレンジ:高橋哲也
圭人「これはカッコイイ。打ち込み系のサウンドで、JUMPならではの揃ったダンスがピッタリ合うと思うんです。ラップも含めて、僕らの振り幅を広げてくれる曲です。」(オリスタ 6/29)
完全に同意である。「FOREVER」「BOUNCE」「Ride With Me」「RELOAD」といったダンス曲に次ぐダンス曲。コンサートで見るのが楽しみすぎる。
9. Dangerous 作詞:Taka Ruscar、作曲:STEVEN LEE、Andreas Stone Johansson、Fredrik Hult、Andreas Oberg、編曲:STEVEN LEE
山田曰く「僕はvampire」の続編。ダークな独特な世界観で急に今までの流れを無視したかのようなラップが入ってくることによって、dangerousな感じを醸し出している。
10. ヨワムシ★シューター 作詞・作曲・編曲:宮﨑歩
このアルバム唯一のバンド曲。夏らしく海を連想させるような歌詞とメロディに軽やかに駆け抜けていく感じ。
11. Farewell 作詞:ma-saya、作曲・編曲:原一博
疾走感!疾走感!疾走感!
12. Very Very Happy 作詞:Koudaiii、作曲:Erik Lidbom、Koudaiii、編曲:高橋哲也、ストリングスアレンジ:宮野幸子
久しぶりに聴いたな~バラードって感じ。
13. Viva! 9's SOUL 作詞:Vandrythem、作曲:磯崎健史、浅利進吾、編曲:陶山隼
待ってましたメンバー紹介ソング!!!!!!!!!!!!!!!!
この曲を聴けばこの人はどんな人なのかすぐに分かる曲。山田涼介の<絶対エースだ リョウスケ>は涙が出てくる。(のは私だけだな)コンサートではコール&レスポンスが楽しみな一曲である。
14. Puppy Boo 作詞:亜美、作曲:志田敏夫、編曲:船山基紀
ジャズっぽい今までなかった感じのラブソング。(2回目)
15. 殺せんせーションズ/Hey! Say! JUMP ver. 作詞:Vandrythem、作曲・編曲:清水昭男、コーラスアレンジ:岩田雅之
あの殺せんせーションズのカバー。(笑)違いを楽しむ曲だそうだ。ちなみに「ヌルフフフ」が完全にふざけているのが面白い。
16. DISCO JOCKEY!! 作詞:KOMU、作曲・編曲:原一博
こちらもコール&レスポンスが楽しみな一曲。コンサートではミラーボールが出てきて、その下でダサい振り付けで踊って欲しい。
17. UNION / 有岡大貴・八乙女光・薮宏太
前回のアルバムに引き続き今回にもあったぜユニット曲。かなりかっこいい。さすが洋楽好きな有岡と光がいるだけあってかなりかっこいい。そしてこの曲だけPVが作られた*2ので合せて見て欲しい。DJ姿の有岡氏が見れることは勿論のこと、ベースをかっこよくキメる八乙女氏が見れるし、スタンドマイクを掴みかっこよく歌う薮様も見れるぞ!!!!
18.ペットショップラブモーション / 知念侑李・中島裕翔・髙木雄也・伊野尾慧
- 作詞:Vandrythem、作曲:Simön Janlöv、Pessi Levanto、DAICHI、編曲:Simön Janlöv
なんだこれは!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!
知念⇒ネズミ
裕翔⇒うざぎ
伊野尾⇒ねこ
雄也⇒いぬ
になりきって歌っているのだが、ひらすらかわいい。意味分からんすヽ(;▽;)ノ←
19. 3月14日~時計 / 山田涼介・岡本圭人
- 作詞:山田涼介、作曲:Takuya Harada、川口進、編曲:川口進
読み方は「さいしょのとけい」らしい…聴く前から、山田と圭人だしどうせ重いんだろうな~と予想はできていたが、実際に聴いてみたらやっぱり重かった。ただ曲じたいは良い曲なので聴いてみるべし。ちなみにタイトルが発表されたときに私が考えたこの曲の誕生秘話(嘘)も載せておくので読んで欲しい。ひたすら長くて気持ちが悪いが。
あみさんこんばんは。質問全部答えていただいていらっしゃるとは、ますます素敵な方♡!と思っておりますいつもの... — こんにちはー♡♡ そんなことないですよ!一日に何十件も質問が送られてくるわけではないし、せっかくわざわざし... http://t.co/PEYDfBkdip
— あみ (@amam__yc) 2015, 5月 22
【総括】
はっきり言って私はこのアルバムは好きではない。
"JUMPの入門編"というだけあって一般向けといった感じ。頭一つ出る曲もなければ、どの曲もぱっとしないし、アルバムの一貫性やテーマが全く見えない何を伝えたいの?と疑問しか浮かんでこないアルバムだった。何回も聴けば良く思えてくるかもしれないと何度も聴いているが、最初の印象から変化なし。正直言ってつまらないアルバムだった。
JUMPのアルバムの楽しみと言えばメンバーによる作詞、作曲した曲であり、メンバーの個性が思う存分出ていてそれを聴くことを楽しみにしていた。しかし、アルバムの詳細を見て驚愕したのが、ユニット曲以外は完全外注だったのだ。どうした…どうしてこうなった…としか思えなかった。前作「Smart」から約1年と短いスパンでの発売ということもあり、最近忙しいスケジュールをこなしている彼らにとって作詞・作曲という手間をかけることは不可能だったのだろうか…ならばせめて発売を見送るか遅らせるなどしてほしかった。前作がそれまでの子どもJUMPから決別して、大人になった彼らの等身大のアルバムで、彼らも"大人"をかなり意識してできた集大成だった為に、また"JUMP"が付くものに逆戻りしたとしか感じられなかった。非常に残念である。
また、他のグループで聴いたような曲が並び、JUMPらしさがあまり感じられなかったのが、このアルバムを受け入れがたいものにしている一つの要因であろう。ここでいうJUMPらしさとは、「ありがとう〜世界のどこにいても〜」のように全く持って意味のない(おい←)訳の分からない歌詞をかっこよく且かわいく歌ってしまうJUMPにしか出来ないことを指している。即ち誰が歌っても良い曲は正直言って誰でも良いのである。JUMPにしか歌えない曲を私は熱望しているのだ。
7月25日からはこのアルバムを引っさげたツアーが始まるが、どんな内容になるか今から楽しみであり怖くもある。あと約1ヶ月間落ち着かない日々を過ごしそうだ。
好きなだけ自分の思ったことを書いたくせに申し訳ないが、(反省はしてない)今回JUMP初心者を意識して作られたアルバムだと言うように、今まであまりHey!Say!JUMPを知らなかった人たちにたくさん聴いてもらって、Hey!Say!JUMPのことを好きになってもらえれば何よりである。
*1:http://www.musicman-net.com/artist/48044.html
*2:JUMPertyで勝ったご褒美